季節外れに見える今月号の表紙がどういう場面なのか、今月更新の『お嬢おか』第33話を読めば分かります。
昔はコンパクトデジタルカメラ、「コンデジ」というものが人気でした。今でこそ誰もがスマホで写真を撮っていて、機種によってはカメラの性能を推しているみたいで、スマホがある種「カメラ」として扱われているのは間違いないことです。だけど、それより前の時代は、一家に一台くらいはデジタルカメラがあったんじゃないでしょうか。
コンデジの良さはその持ち運びやすさにありましょうが、「写真を撮る楽しさ」というものもコンパクトにまとめてくれたのが良い所です。一眼レフカメラはもちろん本格的な写真撮影ができて、イカす写真が撮れるわけなのですが、「写真を撮る楽しさ」の本質とも言える「外へ出かけて、気に入ったものを見つけて、カメラに収めて眺める」という体験はコンデジも負けず劣らず提供してくれます。
現代は「映(バ)える」という流行語が指す通り、スマホで写真を撮るだけではなくて、それを「共有」することに主眼が置かれつつあるようです。ハナっからお目当ての写真を撮るために出かけて行って、狙った一枚を撮るのも楽しいですけど、偶然見かけた光景で偶然いい写真が撮れた、という経験も素晴らしいものです。そういう楽しみに気が付いたのはコンデジを持ち歩いてた時代でした。
今月号では何の予告もなく新作マンガを公開します!
作品キービジュアルはコチラ!
あらすじ
郊外の戸建住宅に暮らす北条一家のお家は少し変わっている。建物の一部はアトリエになっていて、四人家族は全員がそれぞれ芸術に勤しむ生粋のアーティスト一家。姉のさくらは来たるコンテストに向けて作品の制作に取り組むが、ちょっとしたスランプの真っ最中で……。
本作は雨宿が(片手間に)書いた読み切り14ページのマンガ作品ですが、新しいことに取り組んだ実験的な意欲作でもあります。
作中に登場する建物「北条のアトリエ」の建築デザインを作品の執筆と同時に行いました。また、その過程で作成した3DCGをマンガ本編及びキービジュアルの背景に利用しているのです。どういうことかというと……
こんな風に建物の3DCGを作成しまして……
このCGをもとにして……
マンガに使う背景の画像を生成しております。
詳しいことは作品ページの中で説明していますから、そちらをご覧ください。
芸術ファミリー、北条家の日常を描いた作品、『北条のアトリエ』は公開中でございます。どうぞよろしく。
先月、5月の24日をもちまして雨宿拾遺は誕生日を迎えました。ハッピーバースデー!
また一つアップデートした雨宿をよろしくお願いいたします。
来月号の雨宿拾遺物語は……
新連載の発表をします。
連載開始は秋ごろを予定しています。乞うご期待!
読者アンケートにご協力お願いします。回答すると特製壁紙イラストがもらえるよ!
みなさまからのお便りお待ちしております。お便りはこちらから。
次回もお楽しみに!