Read Only Memory
どういう意味でしょう。英語の意味はそれほど難しくありません。「読むだけの思い出」?それでも間違いじゃありませんが、「分かってる人」ならこの言葉を聞いてとある「キラキラした円盤」を思い出すはずです。
そうです、「CD-ROM」。正式名称は「コンパクトディスク リード・オンリー・メモリー」。つまり、この言葉の正しい日本語訳は「読み取り専用メモリ」ですね。
『お嬢店長おかしまし 1999東京編』の舞台である1990年代と言えばCDが一番売れていた時代。「ミリオンセラー」と言って、一つのシングルが100万枚も売れることがあったりして。CDは時代の文化を象徴する存在と言えるでしょう。
しかし、ここではこの言葉をちょっと強引に意訳してみます。
「記憶を振り返るだけ」
1999年東京編は、結子のお父様、神之目満爾を主人公として1999年東京での彼の記憶を振り返る、いわゆる「過去編」。過去とは既に確定した結果の積み重ねでしかなく、そこに不確実性は無くて、既に終わった物語があるだけ。
それはまるで、聴き古したCDを再生するかのように――。
今年の3月と4月は1999東京編と、その他の作業をしていたため、結子店長をしばらく描いていません。最も愛する主人公と離れ離れというのは、つらいものです。
突然ですが、
『お嬢店長おかしまし』に登場するお店「だがしやサトー」の建築模型を作りました!
どーん
ばばーん
1/50スケールで細部に至るまで完全再現!
もともと『お嬢おか』連載開始前から「だがしやサトー」については簡単な間取り図と立面図だけを用意してあったのですが、そろそろ作ってみようと、詳細な図面を引き直して模型で再現しました。
この通り、1Fと2Fと屋根を取り外して内部をじっくり眺めることができます。
僕の画風と、細かい背景をめんどくさがる気質とが相まって、だがしやサトーの様子についてはなかなか分かりにくい部分もあったかもしれません。だけどこれからはこの模型があるので、どんな構図でも簡単に描くことができる……でしょう!!
せっかくなので模型と、本編中でのサトーを見比べてみましょう。
科博コラボ特別編より
ここら辺はしょっちゅう登場しているのですっかりおなじみですね。建物は西向きですが、正面2Fがテラスになっています。そしてガラス戸の左にガチャガチャが置いてあるのをご存知でしたでしょうか。このガチャガチャは現在一般的に見られるバンダイナムコ製の筐体ではなくて、昭和40年代くらいに生産されていたタイプです。「ガチャガチャ 昭和レトロ」とかで画像検索してみてください。
第28話より
一階部分はある程度見慣れているでしょう。店舗と奥の居間に分かれています。店長は普段レジに座っていますが、誰もいない時は奥のスペースに引っ込んでいますので、御用の方はお声がけください。ちなみにお店の一番奥の棚は第1話時点では空っぽなのですが、第6話以降に近所の方から譲り受けた古本を販売しています。暇なときは店長も読んでるんだって。
特別編1より
二階はあまり登場していませんね。二部屋あって、その昔は寝室だったようですが、現在は誰も住んでいないので利用されていません。いろいろと物置にもなっていそうです。今後の活用に期待。
第29話より
本編中に外観らしい外観のイラストがありませんでした。マジかよ。
お店の正面には第2話のオチで店長がしれっと作った公園があります。後にも先にも、結子がお嬢様らしいド派手なことをしたのはこれきりです。この頃はまだキャラクター象が定まっていなかったんだ……。
既にお気付きのことかと思われますが、Webページのデザインを新しくしました。『お嬢店長おかしまし』本編のマンガがものすごーく読みやすくなりました。
電子書籍やスマホアプリでマンガを読むときのように、左へページをめくりながら読み進めることができます。(PC版ではページ送りボタンがありますので、ご活用ください。)
長らくこういったものを実装したいと考えていたのですが、ついにできました。『お嬢おか』以外の作品についても、順次対応させていく予定です。お待ちいただけると幸いです。
読者アンケートにご協力お願いします。回答すると特製壁紙イラストがもらえるよ!
みなさまからのお便りお待ちしております。お便りはこちらから。
次回もお楽しみに!