作品ページへ戻る

第41話「僕らの活動記録」

    KJ法を利用したアイデアのまとめ テーマ「お嬢おかをよりよい作品にするには?」

    『お嬢おか』をよりよい作品にしていくためには読者の目線に立った作品づくりを心掛ける必要がある。そのためには読者のニーズを把握することが大切であり、また作品の特性上、読者が内容をしっかりと理解できているかにも気を配る必要がある。

    各話で取り上げるアカデミックな内容については二つの問題を抱えており、一つはとりあげる内容が浅いものになっている問題、もう一つは逆に難解な内容を選んだが故に理解が及ばない問題である。これらについては取り上げる内容の精査はもちろんのこと、各話の構成に工夫を凝らすことで対応していけると考えられる。

    一方で『お嬢おか』をマンガ作品として完成度を高めていく努力も必要である。今後の展開ではさらにストーリーを掘り下げていって濃密なものにすること、キャラクター同士の掛け合いをいきいきしたものに描くこと、作品の舞台設定やキャラクターの描き方を深めていくことが求められている。また、現状の作品演出についていくつか見直すべき点があるといえる。

    これらの現状を踏まえ「『まだ見ぬ学問世界』を覗き見する作品」として次のような方策が挙げられるだろう。

    まずは作品としてのコンテンツ力の強化であり、そのためにはマンガのみならず多角的にコンテンツを展開していくべきだ。また、既存のコンテンツに順次改修を加えてよりよいものにすることができる。

    それらに加え、学問的な内容の充実も行う必要がある。作品の学問的価値を高めるために内容を充実させていくこと、時にはトリッキーな変わり種の形式で描くことでさらなる深堀りが可能になる。

    現状の適切な把握とコンセプトに沿った効果的なコンテンツの展開によって、『お嬢店長おかしまし』は読者にとって満足のいくよりよい作品にできるだろう。

    参考文献
    • 川喜田二郎.続・発想法 KJ法の展開と応用.中公新書.1970
    • 読書猿.問題解決大全.フォレスト出版.2017