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エピローグ


アンジェラ:お荷物をお持ち致しましょうか、「あなた」?

ロバート:よせって、そんな柄じゃないだろ。

アンジェラ:サクラメントに戻るの?

ロバート:ああ。何より先にエマソン卿に会わなきゃ。君に会った時のみんなの顔が見てみたいよ。

ロバート:リニーは喜ぶよ。暫く見ない間にすっかり淑女になったんだ。性格は……君に似たかな。

アンジェラ:何か問題?

ロバート:稲熊だって日本からとんでくるぞ。今は教官をやっているんだ。新兵には優しくと言っておいたよ。

アンジェラ:それと、つまらない冗談話を聞かせるのもね。

アンジェラ:お仕事はできそう?

ロバート:あの装置の改良案があるんだ。聞きたいかい?

アンジェラ:遠慮するわ。

ロバート:きっと、もっといいものができるよ。

アンジェラ:ねえ、その後はどうするの?

ロバート:これから決めるよ。この先に何があるかなんて分からない、それでも僕たちは進んでいく、だって――

ロバート:レイルは続いているから。


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