今月をもちまして雨宿拾遺物語も創刊2周年になります。
詳しい話はこの後のコーナーに譲るとしまして、こっちではちょっぴり現実的な話をします。普通逆じゃない?と思ったのですが、こっちの話の方が短かったので。
Webページを開設したこの時期になると毎年、とある通知が雨宿のもとに届きます。「ドメイン更新料払ってね」というもの。つまるところ、インターネット上の一区画を借りている者として「住民税」を払ってくださいねという通知。これを毎年納めています。それだけじゃなくて、毎月Webサーバーのレンタル料も払っているので、占めてこのWebサイトを運営するのに毎年数千円をかけているわけです。
趣味にお金を費やすのは当然のことで、それも大した金額じゃないんで何とも思ってませんが、どうせならかけた分だけの元は取りたい。……いや、別にみなさんからお金をせびるわけじゃないです。お金をかけた分だけたくさんの人に見てもらえたらいいなって、それだけの話です。
大した広報活動もせずにのんびりやってきた活動も、気付けばそこそこの閲覧数になっていました。大変光栄です。だけど、十分元が取れるくらいの人数かって問われると、そうでもないかもしれません。
いつのまにやら2周年。有名人になりたいわけじゃないし、それほどストイックに向き合っている活動でもないけれど、もう少しチャレンジングな、勝負に打って出る時が来ているのかもしれません。
2022年10月4日をもちまして、雨宿拾遺物語は二周年を迎えます。
思い出すのは、Webサーバーを開設した時のこと……夏休みのうちに原稿を揃えようってことで一通り作業をして、そうして10月から掲載を開始したのです。
初めの頃はリアルの友人しか見てくれなかった。とても小さな、インターネットの片隅でちまっと始まったものでした。(今もそうだけどね。)
編集者である僕自身、毎月楽しく更新しております。もちろん締切が厳しい時もありますけど、「ちょっぴりキツい、たっぷり楽しい」といったところ。
2022年の上半期はほとんど『鐵軌の帝國』に捧げた半年でした。構想が動き始めたのは前年の6月頃だったかと記憶していますが、その年の秋に執筆を始め、本格的に原稿を書いていたのは2022年に入ってからです。
とっても楽しい作業でしたが、一人の人間にこなせる作業量の限界というものも思い知らされた。作品を書くということは、それ自体を執筆する以上に、取材と、構想が必要です。そういったあれこれを一人でこなすには相応の時間が必要なわけで、これから執筆を行う時には「作業時間」というものも想定しておかなければなりません。僕の時間も有限である、ということを学びました。
本作の評判は、そこそこでした。雨宿拾遺物語の看板は言うまでもなく『お嬢店長おかしまし』で、一番読者が多いのですが、それと比べると……決して芳しくない。
そもそもインターネット上で小説を読む人口が多くないというのがあります。小説投稿サイトはとっても人気があるように見えますが、実際はインターネット全体で見た時にコンテンツとして小さい、小さいです。アニメ化して初めて人気に火がつく作品も多いんだそうで。
てなわけで『鐵軌』に話題を戻しますと、作品の内容以前の問題もありましょう。コンテンツをどう盛り上げていくかということろ、雨宿もまだまだですね。内容についてもいろいろと顧みるところがあるのですが、それは僕自身の胸の中に留めておきます。
といった話をしていると、雨宿はしばしば人に問われることがあります。
「お前は一発当てたいのか?」と。
ええ、ええ、否定はしませんとも。たくさんの人々に見ていただけるなら光栄ですとも。でもね、Twitterにイラストとかマンガとか投稿している人で、フォロワーウン万人というような人を見たところで、羨ましいとかはあんまり思わないんだなあ。
読んだ人に、「私は好きだな、こういうの。」って思ってくれたらいい。うん、これだね。
日本人って「自分の『好き』を誰かに押し付けるのは憚られる」という人が多いと思います。私はこれ大好きなんだけど、だからといって身の回りの人にオススメしたりはしない……という人。その気持ち、分かる。そのコンテンツの継続のために布教活動を熱心にすべきだ!のような意見はしばしば見かけますが、いちファンがそこまで責任感を持たなくてもいいんじゃない?とも思ったり。広報が足りないのははっきり言って公式の怠慢ではないか。
まあ何が言いたいかというと……インターネットの大海の中でこのWebサイトを見つけたあなたは素晴らしいです。だから、気が向いて、そんな風が吹いた時にだけ、身近な友達とか、家族とかにこのサイトのことを話してみてください。ホント、気が向いた時に。
なんだか二周年の割には随分落ち着いた内容になってしまいましたね。昔はさ、読者投稿企画!とか開催する野望を持っていた頃もあったんだけれど、今のところ読者投稿企画が成立するほど読者がいないからね。
あとねえ、周年企画として野望があったのはクロスオーバー企画。雨宿拾遺物語の複数の作品のキャラクターが共演する内容ね。楽しいと思うなあ。「そんなのいつでもやれば?」と思うかもしれないけど、世界線の交錯については僕がかなり気を遣っているポイントでありますから、そんなに簡単な話じゃないの。Twitterに上げてるイラストでも違う作品のキャラクター同士を一緒に描いたものはないでしょ?普段から世界線がごった煮にならないように細心の注意を払っているのです。だからもしクロスオーバー企画をやるとしたら、○周年とかの特別なタイミングだけかなあ……と。「だがしやサトー」にみんなが来店して結子店長と語らうとか……どうです?
そんなこんなで、三年生になった雨宿拾遺物語はこれからもいろいろなことに挑戦していきます。応援よろしくね!
特にないけど元気に活動中!
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次回もお楽しみに!