第4号

オープニングエッセイ 雨宿りの小噺

あけましておめでとうございます。

「年が明けたからって何か変わることがあるのかよ?」

みなさんの中にそう考えたことのあるへそ曲がりさんはいますか?その気持ち、分かります。昔の僕はそう考えてました。でも最近ちょっとずつ分かってきたことがあります。

これはたとえ話ですが、新しいノートに書き始める時に「このノートはきれいに書こう!」って意気込みます。でも結局3ページもしないうちにいつも通りのノートになってしまう。ご存知の通り僕の字はそんなにきれいじゃありませんから、こんな経験は一度や二度じゃないです。

同じように何かを区切りに「これからはこうしよう」と思ってたことが、あんまりうまくいかなかった経験はありませんか?高校デビュー!とかね……。

あれらはものの見事に失敗に終わったように思えますが、ずーっと後になってふと考えてみると、多少なりとも変わった部分があったことに気付くんです。思い描いたほどにはいかなかったけど、少しはものの見方が変わったかなーって。人って案外気付かないところで絶えず変化してるのかも。

そこで戻ってくるのが事始めの話。絶えず変化するにしても、きっかけの最初の一歩は自発的に踏み出さなきゃいけない。それを手助けしてくれるのが何かの区切り。例えば――新しい年、とか。僕が分かってきたのは新年に「何かが変わる」じゃなくて、「何かを変えられる」ってことです。

2021年がみなさんにとっても良い年でありますように。


今年の雨宿拾遺物語の活動について


あけおめ!

読者の皆様には旧年中は大変お世話になりました。

2021年も当サイトは元気に活動していく所存です。そこで!今回は年始の挨拶ついでに今年の「雨宿拾遺物語」の活動予定についてかるーくお話ししていきます。なにぶん月に一度の更新で読者ともつながりが薄いものだから、下手すりゃ忘れられちゃうんじゃないかと気が気でなくて、ここは一つ先の方針を明確にしておきましょう。

本誌

「雨宿拾遺物語」本誌は元気に発行していく予定です!更新日は第一日曜日!読者のほとんどは作者Twitterの暑苦しい告知を見て更新を知っていることでしょうが、そろそろ「第一日曜日だな~」って自分で気付いて覗きに来てくれたら嬉しいな。

掲載コンテンツは概ね同じようにやっていこうと考えておりますが、その時々の状況によって内容と分量が変化することがございます。オープニングエッセイだけは天地がひっくり返っても休載しません。それ以外は正直言ってかなり流動的ですので、開けるまで分からないプレゼントボックスみたいな感覚でお楽しみください。

昨年12月24日にはクリスマススペシャルコンテンツを公開しました。同じように、夏にも特別企画を考えています。あれよりももっと力の入ったものになるはずです!「別冊」とか「特別号」とかいう名前が付いたらカッコよくないですか!?

作品

当サイトの中核をなすのは僕がマイペースに書いてる作品たちです。今年もワクワクドキドキのお話をたくさん書いていきたいです。

ネタバレになっちゃうので詳しいことはなにも言えませんが、一つはっきりしているのは今年中に完結するような作品はありません。

ていうかいつ完結するのか皆目見当もつきません。

終わるころには少年が大人になってるかもしれません(さすがに大袈裟ですが)。(もしそうなら僕はどうなってるんですかね……。)


『お嬢(じょ)おか』こと『お嬢店長おかしまし』は毎月のんびり書いていきます。あれはこち亀みたいなものなので終わりはないです。

いやこち亀終わったけど。

創刊号に掲載した第1話~第3話が事実上の第1話という位置づけですが、導入部、ゲームで言うところの「チュートリアル」はもう少し続きます。第10話までが「チュートリアル」です。それで180ページだから、ちょうど単行本一巻分でちょうどいい量。何をもって第10話までとしているかは、読んでいただければ多分分かると思います。

結子店長とサトーのご愛顧のほどよろしくお願いいたします。


『まがたび』はようやっと長崎の大叔父さんの家にたどり着きます。鹿児島から長崎に行くのに何か月かけるつもりだよ。それからキービジュアルポスターに出てるキャラクターが全員お目見えです。長かった。

連載が空いてる理由の一つに一話あたりのページ数があります。あれ、一話が32ページあって、僕の性格上一気に書き上げたいからどうしてもまとまった時間が必要なんですね。そうするとなかなか原稿が進まなかったりして……。とはいえ、誰より続きが読みたい自分自身のために頑張りましょう。

遊真のおじいちゃんはなぜあんなものを持っていたのでしょう?突然現れたオバケの正体は?何より勾玉の不思議な力は?――長崎の大叔父さんは何かを知っているのでしょうか。


「世界果てるまでラヴ・コメディー!」、『みさき』こと『超越のみさき』は意外な展開を迎えます。

絵草子という作品形態をとる『みさき』は常に実験的な要素を取り入れながら試行錯誤でやってます。それは文章の面でも、作画の面でも同じです。しばらくは粗削りな感じにお付き合いください。この作品を読むコツは、みんなの言葉をしっかり聞くことですよ。

そんな本作ですが、ちょっと今執筆に手間取ってます。というのも、文献を漁るのが大変で……。この先も常に執筆と参考文献の閲覧を同時進行で進めていく形になりますので、表向きには「めちゃくちゃ書くの遅いヤツ」と思われそうです。違うんです、読むのが遅いんです。どっちもどっちだけど。


この他にもいくつか作品を掲載する予定ですが、いずれも僕が過去に書いたものを掲載用に手入れしてお届けします。したがって細かいテイストは当時の僕にしか分からないので、「これどういうことですか」って訊かれても「ゴメン分かんない」って答えます。(そもそも「これどういうことですか」って訊かれていい思いをする作者さんは少ないのでオススメしません)

SNS

現在活動中のSNSは公式Twitterと作者Twitterです。公式は当サイトの最新情報をお伝えするアカウント、作者は自由気ままにやっていくアカウント――

のはずでしたが、現状作者アカウントがほとんどの広報を担っています。どうか公式Twitter、フォローしてね……。

Twitterだけで公開するスペシャルなコンテンツもあるかもしれませんので、なにとぞ!なにとぞ!

その他

当サイト、まだまだ使いにくいところがございます。これはすべて僕の独学コーディングがへたっぴだからです。いろいろ新しいことを考えてはいるんですけどね。今年はWebサイトの使い勝手をよくしていきたいところです。何かいいアイデアあったらこっそり教えてください。

それから忘れちゃいけないYouTubeチャンネル!今はまだ動画一本しかありませんが、これから作品のPVなどを投稿していけたらいいなーと考えています。アレが好きなんですよ、テレビアニメ見てるときのCMで流れる、原作マンガのPV。


以上が当サイトの2021年の展望です。途中からダラダラ書いてるブログみたいになってる気がしますが、気にしない。

それでは最後に、あなたに明日の元気をあげるウェブフリーマガジン「雨宿拾遺物語」を、

ことよろ!


連載作品・記事


お知らせ

お正月期間中、作者のTwitterにてキャラクターのラフイラストを公開しました。ラフはその名の通り完成前の下書きみたいなものですから、着替え途中の姿を見られるようで恥ずかしい……のですが、たまには違ったタッチの作品を、ということで投稿しました。

普段はデジタル原稿専門の僕ですから、それなりにレアかもしれませんよ?!


裏表紙

みなさまからのお便りお待ちしております。お便りはこちらから。

次回もお楽しみに!